僕の音楽映画の原点『はじまりのうた』
こんばんは、名乗るのやめます。
3回目の投稿ですがまだまだ方向性は試行錯誤中です。
おすすめしたい、感想を共有したい映画がたっくさんありすぎてむずむずしています。
もし見たことあったのとかあればコメントでもなんでもお願いします。
だれかこれを読んでいればの話ですが。
なんだか遭難した雪山から助けが来ないとわかりながらも通信を送り続ける登山者のような気持ちです。登山も遭難もしたことはありませんが(笑)
さて、今回紹介したい映画が
『はじまりのうた(原題:Begin Again)』
です。
この映画は特におすすめ度の高い、僕の大好きな映画の一つです。
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レヴィ―ン
あらすじ
映画は一つのライブバーから始まります。ステージに立つのはイギリスからニューヨークに引っ越してきたシンガーソングライターのグレタ。グレタは一緒に引っ越してきた音楽家で恋人のデイブの浮気を知り破局、この時には一人イギリスにもどる決意をしていました。そして、同じくそのバーに居合わせたのは音楽プロデューサ―を務めるダン。彼も直前に音楽レーベルをクビになり、酒に入り浸っていました。そんなダンはグレタの才能にひかれ、再起をかけて2人でアルバム制作をしようとグレタを誘います。お金もスタジオも持たないダンはニューヨークの街中で演奏しそれを録音する手法をとります。家族からも完全に愛想をつかされていたダンはアルバム制作を通じて少しずつ信頼を取り戻し、また、グレタの心境にも変化が...。
感想(ネタバレほぼなし)
何度も書いていますがこの映画、本当におすすめです。僕自身、音楽映画のとりこになったのはこの一本からだった気がします。
何より監督脚本ジョン・カーニ―。この響きを聞いたらまず間違いないです。
ジョン・カーニー監督の作品としては他に『Once ダブリンの街角で』や『シング・ストリート 未来へのうた』などがありますが、最近ではAmazon Prime Originalの『Modern Love』というドラマも手掛けています。このドラマ、30分完結のドラマが8話あるのですが、はじめて4時間泣き続けましたね...(笑)
話を戻しますが、まずこの映画、出てくる役者が最高なんです。
- やつれたおっさん役をやらせたら右に出る人はいないマーク・ラファロ
- パイレーツオブカリビアンのエリザベス役でなじみのあるキーラ・ナイトレイ
- 海外のコメディ番組The Late Late Showで司会を務めるジェームズ・コーデン(カープールカラオケで有名かな)
- 人気バンドMaroon5のボーカルであるアダム・レヴィ-ン
そして何より、音楽映画といったらこの人、監督のジョン・カーニーです。
これだけで十分に面白そうなのですがせっかくなので一応感想も書いていきたいと思います。以下にポイントをまとめます。
- なんといっても音楽。作中歌がとにかく最高
- 必要最低限のシンプルなストーリー
まず、なんといっても音楽です。作中に流れる曲に一つもはずれはありません。ニューヨークの街並み、きれいな部分も汚い部分もそれらすべてに意味があり、街とjazzyな音楽がお互いを引き立てあっている感じです。
この映画のカギともなる一曲として『Lost Stars』という曲があるのですがこのアレンジが映画の状況に合わせて変わっていくんです。もともとはグレタがデイブにプレゼントした曲ではあるものの、どちらの曲というわけでもない2人の曲。この曲が2人の間の感情をうまく表しているような気がします。
話はそれますが、街中での録音と聞くとジャズの王道であるビル・エヴァンスの『waltz for debby』なんかを思い出します。あの曲もニューヨークの街中で録音されたとかでよく聞くとSubway(地下鉄)の音やbarで皿を片付ける音など聞こえてくるらしいです。僕の粗末な耳には何度聞いても聞こえてきませんでしたが。
話は戻って、次はストーリーについてです。
内容はとってもシンプルで複雑な関係もなしです。それだけに直接心に響いてくる何かがある気がします。その何かが音楽にのったときなんかはもうものすごいエネルギーです。このとてつもないエネルギーこそが僕が音楽映画を見続ける理由な気もしています。ぜひ、本当に見てほしいのでストーリーの具体的な感想はやめておきます(笑)
個人的に最後のシーンなんか結構好きです。グレタとダンのところ。
恋人間や家族間の愛、それらが一度壊れて、音楽を通じて再び修復されていく過程を見るようなそんな映画です。
見終わった後明るい気持ちになれるので、落ち込んだ日なんかに何となく見てみてください。NETFLIXのってます。